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2024年度から英検の出題形式がリニューアルされる予定
日本英語検定協会から2023年7月にリニューアル速報がお知らせされています。
お知らせの中からポイントとなりそうな事についてまとめてみました。
・2024年1回目から新形式での出題の予定
・現行学習指導要領の「外国語」では、知識の技能や習得だけでなく、思考力、判断力、表現力等の育成が求められており、これに表される英語観を踏まえた出題のためのリニューアルである
・リニューアル対象級は3級以上
英検準1級は1次、2次ともにリニューアルあり
日本英語検定協会のお知らせによると、各級それぞれ違いはあるものの、リーディングパート、ライティングパート、試験時間、スピーキングパートでの変更があるようです。主にライティングパートを中心にリニューアルされていることが予想されます。
(日本英語検定協会 ホームページ お知らせ一覧 ページより)https://www.eiken.or.jp/eiken/info/
英検準1級については、ライティングパートで要約問題が追加され、スピーキング問題の出題内容が少し変わったようです。
英検準1級ライティングパート・要約問題サンプル
日本英語検定協会のお知らせではサンプル問題も掲載がありました。約80語程度の英文を読み、60~70語程度でまとめる問題です。
https://www.eiken.or.jp/eiken/info/2023/pdf/20230706_info_eiken.pdf
(英語検定協会ホームページ リニューアルのお知らせから引用)
そこまで難解な単語や表現は出てきませんが、なんとなくだと読み違えてしまうのでしっかりと意味が取れる語彙力や文法力が必要です。
例えば次の語彙や表現は読解するのに何度か読み返しました。
・financial aid (3行目) 経済援助、補助金
・drop their entrance fee (4行目) 入場料を下げる
・第3パラグラフからの数行・・・主語、動詞をつかみにくい英文構成
2つ目に上げたdropという単語については「値段」についても使えるのかと少しためらいが出た感じです。調べてみるとちゃんと語法として存在してますね。
「値段を下げる」で和英
英辞郎 on the web より引用
英検準1級スピーキングパート・要約問題サンプル
英検準1級のスピーキングパートでは、4コマのイラストを見ての2分間のナレーション、その後4問のQ&Aがあります。これまでの質問に一文付け加えられてはいますが、スピーキングパートについては回答の方法は大きく違いが出なさそうなリニューアルです。
(英語検定協会ホームページ リニューアルのお知らせより引用)
Q4の質問文に、「話題導入文」なるものが追加されたとのことですが・・このリニューアルの意図はなんでしょうね?これまで出ている情報のみでは残念ながら分かりませんでした。
これまでの試験でも、スピーキング問題の4番目の質問についてはそれまでにイラストとは離れて一般論として解答する質問だったため、質問の意図は変わりません。話題導入文が追加されたことでより丁寧に質問された問題になるといったところでしょうか。
対策は?
ライティングパートの要約問題については、回答にある程度の時間はかかりそうなので、試験を受ける際の時間配分の練り直しと問題形式に沿った問題演習をする必要があると感じました。
これまでのライティングパートは、1問で750点という配点がされていますので、1問が2問になったことで、少しライティングパートの配点が分散されるといえます。それでも2問で750点なのでしっかりと対策しておきたいパートには変わりなさそうです。
また、時間調整のためにリーディングパートが一部削減されるということですので、大問が1題減る感じなのでしょうか。この辺りはもう少し詳細が出てから考えた方がよさそうですね。
まとめ
今回の記事では、英検準1級の出題形式リニューアルについてまとめました。ライティングパートのリニューアルということですが、実際の「要約問題」を解くには、「文章を読んで」「まとめる」という作業が必要になります。速く正確に読むの力、論理力が必要になってきそうです。
また、リーディングが減り、ライティングが増えるということで、よりアウトプットの力が求められる試験になったといえそうです。
リニューアルするとはいえ、基本的な英語力の上げ方は変わりません。楽しみながら英検も上手く活用して楽しみながら取り組んでいきたいですね。