これまで様々経験してきた英語学習方法の中でも効果の感じられた学習方法のひとつに、「多読」という方法があります。多読という英語学習方法のやり方、実際にどんな本を読んだのか、実際に感じた効果について紹介します。
多読との出会い
20代後半に基礎から学びなおした経験があります。
英語系大学を卒業し英会話スクールに勤務し自身も何十万も払って英会話を習いましたが自分で満足のいく英語力には到達出来ていませんでした。その頃の英語力はTOEIC700点前後だったように記憶しています。
そんな時にインターネット上で知ったのが英語多読法という方法でした。自分の英語の勉強にも手ごたえがなかなか感じられず試行錯誤していた時期でした。
特に私が参考にしたのは、電気通信大学の酒井邦秀准教授が考案したという、SSS(Start with Simple Stories)の多読法です。
多読とは
めざせ100万語!多読で学ぶSSS英語学習法
多読(Extensive Reading 略してER)とは、文章を分析しないで大意を把握する読書法です。
SSS(Start with Simple Stories)の多読法は、従来不可能であると思われてきた英語初級者でも楽しく始められ、楽しく続けられる多読法です。
英語多読法のやり方
「自分にとって簡単だと思える英語の本を読む」という非常にシンプルなルールで当時近くの図書館で扱っていたGraded Readers(学習者向けのレベル分けされている短めの英語の読み物)やこども向け英語絵本を探すなどして取り組みました。読んだ語数をカウントしていくのも自分にとって手ごたえを感じたり目標となる指針となりました。
私の参考にした「めざせ100万語!多読で学ぶSSS英語学習法」というサイトでは多読法について、レベル別の取り組み方や本の語数、レベル表なども参照できますのでこちらのサイトを参考に多読を進めてみるのもおすすめです。
多読で身に付くこと・実際に感じた効果
2年くらい多読を中心に英語に触れる日々を過ごしました。英語力の伸びを客観的に把握するためにTOEIC受検も定期的に行っていましたが少しずつですが点数も伸びました。
多読をやって良かった点は以下のような点です。
- 英語を読む感覚が身につく
- リーディングスピードのアップ
- 英語に触れることが苦じゃない
どんな本で多読を行ったか
多読用の本をすべて購入していると、費用もかかるし保管も大変だと感じ、最初の頃は図書館で洋書の蔵書を調べ、借りていました。ある程度の語数までは図書館のGraded Readers(学習者向けのレベル分けされている短めの英語の読み物)やこども向け英語絵本を中心に多読を続けました。そのうちに、英語のネイティブ向けの原書が面白い、読みたいと感じるようになり、有料の洋書貸出サービスを探して利用したり、自分でも洋書を探しては購入するようになりました。
最近ではKindleなどの電子書籍で多読をしている方が多いのかもしれませんね。
英語をすらすら読める感覚は気持ちよく、もっと読みたいという気持ちにつながっていきました。また幼児や小学生の頃から絵本などを利用して英語多読をすることで自然に英語力を身につけることも可能です。大人でも絵本は味わい深く、楽しむことができますし、教科書には出てこない単語や表現にたくさん出会うことができました。
まとめ
英語多読の経験から、「英語をすらすら読む」感覚が身につけられたのは私にとっては英語学習の効果を感じられたポイントでした。また、続けるうちに、読める本の難易度が少しずつ上がっていったことも効果を感じられるポイントです。
多読をすることで英文をすらすら読めるようになったり、英語の語彙や表現の自然なニュアンスを感覚でとらえられるようになるなど、英語力をしっかりと自分のものにしていくことが出来ます。
ただ、すらすら読めたとしても、それをスピーキングとして口に出せるようになるにはまた別工程の例えばシャドウイングや口頭英作文などの英文を声に出すトレーニングが必要なことも感じました。
効果を感じるまでに少し時間のかかる方法ではありますが、英語力はそもそも付け焼刃では力はつかないものですので、多読でリーディング力、語彙力を上げていくのは私の経験からもとてもおすすめです。