この記事ではこれまでTOEIC高得点や英検準1級を目指して英語学習を続けてきた経験から、正しい英語学習の方法についてお伝えします。「TOEIC満点です」や「英検1級もってます」と聞くと大体の場合、驚かれたり賞賛されるでしょう。
ただ、英検1級やTOEIC満点を取得して人が全員満足のいく英語力を持っているかと言えば残念ながらそうではない場合も多いようです。
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英検1級、TOEIC900点台を取得した人が言う嘘のような本当の話
SNSやインターネットの記事で英検1級取得者やTOEIC満点を取得された方の感想や意見をみることができますが、多くの場合、「それぞれの資格取得自体は嬉しいが、自分の英語力にはまだまだ納得できない」といった声が少なくありません。
これは私自身、英語学習を続けてきてTOEIC800点台を取得した経験からも本当だろうということができます。留学経験もない一般家庭に生まれた日本人の私は20代後半で英語の学び直しをした時期がありました。当時英検は600点台からのスタートで、TOEICの点数が上がれば上がるほど英語の運用力は上がると考えていました。
当時、音読やシャドウイング、模試を何度も繰り返し解くという方法で英語学習をし、確かに英語力は上がっていったと感じることはできました。特に読むスピードが上がったことや、リスニング力が上がったことでリスニングパートでも点数が伸びたことなどです。
そういった練習は無駄ではありませんでしたが、TOEIC(RL)には「スピーキング」や「ライティング」はなかったこともあり、アウトプット力が弱いままでした。
「聞いて、読んで分かる英語」と「話せる、書ける英語」のそれぞれの英語レベル
そこで気付いたのは、「聞いたり読んだりして分かる英語」と「話せたり、書ける英語」に差があるということです。
これは、私自身がTOEICで高得点を取りたいと考えて英語学習をしており、ある意味で目的通りTOEIC高得点を取れる英語力が身についたからです。一方で、話したり書いたりする練習はしていなかったことで、「話せたり、書ける英語」の力はつかなかったのです。こう書いてみると当然の流れであり結果なのですがあまりこのあたりのことは気付かないまま英語学習を進める方が多いように思いますし、私自身もつい「英語資格があれば英語が出来る」と思ってしまいがちです。
英語資格があって悪いことはないですし、ないよりあった方が当然英語力はあるとはいえますが、英語力全てにおいて出来るようになっているとは限らないということです。
また、私の実感では、「聞いたり読んだりして分かる英語」と「話せたり、書ける英語」にはレベル的にも差があると感じています。
例えば私の場合は、英検準1級合格を目指しているところで、ある程度力もついてきていると感じるわけですが、ライティングやスピーキングで出てくる英語は英検2級の1次試験レベルのものが出ていればいい方なのかなと感じます。
以下は英検2級1次試験の過去問です。これが話したり書いたりする際に運用できているか、ということですね。
英検ホームページより 英検2級1次試験一部抜粋(2023年度第2回)
「英語で出来るようになりたいこと」を練習しよう
TOEIC(RL)高得点や英検取得を目標として英語学習をすること自体は、英語学習をする上でも動機付けになりますし、良いと思います。ただ、目標としていた英語資格を取得した時に、思っていたような英語力がついていないと感じてしまうことがないように、「英語でできるようになりたいこと」をしっかりと意識しておくことはとても大事だと感じています。
例えば私の場合は、以下のようなことです。
現在、英検準1級合格に向けて英語学習をしていますが、2次試験(スピーキング対策)やライティング対策をしています。読んで分かる英語が、ライティングやスピーキング時には、ほんっとうにびっくりするくらい出てきません。体感としては3割でてるんですかね?っていうくらいです。
ライティングやスピーキングも試験に入っている英検1級取得者であっても、資格取得後に「思ったような英語力がついていない」とおっしゃるのですから、やはり自分の考えている何倍もアウトプットの練習をした方が良いのでしょうね。
資格はあくまでも目印、納得できる実力を手に入れるには
現在英検準1級合格をめざして英語学習をしているということは前述のとおりですが、アウトプット力強化のためにも私自身も利用しているオンライン英会話サービスを利用することはおすすめです。
ただ、一度きりの会話をするということを何度も繰り返してもなかなかアウトプット力としては身につかないということは私自身、過去に400時間以上も英会話レッスンに費やしてきたことから経験済みです。
私はWiLLies Englishウィリーズ英語塾を利用していますが、WiLLies Englishウィリーズ英語塾では毎回時間のレッスン内容が宿題として提示されます。レッスン前に10回~30回の音読をし、レッスン後も繰り返し音読をしてカリキュラムを仕上げていきます。最終的に暗唱できるまでになることがアウトプット力強化には必要なのではと感じています。
まとめ
今回の記事では、目指している英語力のための正しい英語学習の仕方・方法についてまとめました。自分が出来るようになりたいことに対してフォーカスした英語学習をすることが大切です。
特に、日本人の場合はインプット学習に偏りがちです。その場合にはリスニング、リーディング力はつきやすいですが、ライティング、スピーキング力が伸びにくいかもしれません。
また、扱う素材についても資格取得用の教材ばかりで英語学習をした場合にはネイティブが普段使用するような表現やリスニングスピード、イントネーションについていけないということも起こります。
「洋書が読みたいならネイティブ向けの絵本から徐々に読めるようにする」
「映画が字幕なしで見たいなら映画素材を利用して英語学習をする」
など、目的に合わせた英語学習を取り入れることをおすすめします。